北京五輪

07/20/2009

北京より2009夏 - 「鳥の巣」に涅槃仏を見る

子どもにどこへ行きたいか聞くと、「オリンピック公園!」

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さっそく行ってきました。

地下鉄の「オリンピック支線 - 奥運支線」と昨年呼ばれた「鳥の巣」や「水立方」へ行く線は「8号線」となり、延長工事が進んでいます。あんなに混んでいた8号線も今はガラガラ。この電車、こんなにキレイだったのですね。

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オリンピック公園駅に着くと、もう駅の建物にあったマクドナルドはなくなっていました。去年の北京オリンピックの時とは違い、のんびりした雰囲気。あの時はここまで来るのにえげつないほど時間がかかりました。子どもは国家体育場・「鳥の巣」めがけてあっという間に駆けていきました。

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すると、「おかあさん、鳥の巣見て!」と興奮しているのでよく見ると、

聖火台が「鳥の巣」の巣の上で横になっている!

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聖火台がいつ横になったかのかも、取り外されるかも、不明です。

「鳥の巣」と「水立方」は今も観光客に開放されており、北側のチケット売り場で、「鳥の巣」は大人50元で入場できます(学生は半額)。私たちが行った日も多くの観光客で賑わっていました。真ん中のフィールドは立ち入り禁止です。

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子どもは、やはり「鳥の巣」のトラックで走りたい。いつか夢がかなうといいです。

北京市内は外国人建築家の実験場の如く、面白ろおかしな建築物が益々増えています。CCTV横のビルの火災はそのことを憂う先人たちの呪いのようにも感じます。

しかし「鳥の巣」は個人的には別格。あの複雑な構造に対して、競技場の基本のようなシンプルな内部。2008年の夏、北京にいた者に感じる「鳥の巣」への愛着かもしれません。

その聖火台が役目を終え、1年後静かに横になっている姿は涅槃仏のようで、子どもと二人、胸が熱くなるものを感じたのでした。

国家水泳センター・「水立方」も30元(学生半額)で一般公開しています。スイマーには、練習用のプールが開放されていて、泳ぐことができます。「水立方」のプールは水上バレエの演目をする舞台となり、ちょっと寂しい。「水立方」ブランドの水や香水など、ちゃんと商魂たくましくあれこれ販売されています。

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やっぱり観光資源として活用するのが、イベント無しでも毎日コンスタントにお客さんを入れることができて、一番儲かるのでしょうね。

うちの息子のような熱い少年はいっぱいいるでしょうから(いないか)、できれば、また競技場で国際試合を開催してほしいものです。

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09/19/2008

子どもとパラリンピック

とうとう北京パラリンピックも終わってしまいました。昨日の閉会式の聖火が消えた瞬間、とても寂しい気分になりました。

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オリンピックを観戦したのも初めてなら、パラリンピックを観戦したのも初めてでした。日本から理学療法士をしている方が観戦に来らたので、時々私と子どもも一緒 に観戦させていただきました。ケガをした人や障害を持つ人の運動機能のリハビリやトレーニングを行う仕事をされているだけに見る目 が違い、興味深かったです。

オリンピックが終わると、子どものお友達のお母さん方が「子どもがパラリンピックを観たがっているので、チケットを買いたい。」と、チケットを購入された方も多くいました。

「車いすバスケでどんなふうに車いすを操作しながらバスケをするの か見たい。」、「義足やレーサーで走る姿を見たい。」と、子どもたちはパラリンピックスポーツに対して真直ぐに興味を示しているのに驚きました。

実は親の方はパラリンピックや障害者スポーツを観戦したことがない人がほとんど。でも子どもがど んな受け止め方をするか心配で、観戦を見送る予定だった人々も、結局は子どもを連れてパラリンピックを観戦した方が多かったようです。

子どもの世界は大人よりもシビアで、見かけの違いをぶっきらぼうに指摘します。日本人は特に「普通と違う」ということを嫌うので、子どもがパラリンピックを素直に受け止めてくれるか心配している人も多いかと思います。

でも、いろんな人と話していて、とまどいを抱いているのは子どもというより、大人の方に多いことが段々わかってきました。今まで見たことのない世界ですからやむを得ないと言えば、そういうことになります。

子どもは試合で選手の活躍を見ると途端にその競技が好きになったり、自分のヒーローになります。水泳の鈴木選手や河合選手、車いすテニスの国枝選手は子どものヒーローです。でもまたすぐに忘れもするんですよね。オリンピックやパラリンピックをこれだけ観戦できたなんてたいへんな機会を得ているわけですから、大きくなった時まで覚えていてほしいです。写真は銅メダル獲得でガッツポーズを取る鈴木選手。

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日本に帰ったら、今回見た種目の観戦にぜひ出かけたいと思います。スポーツのメインストリームが進むといいですね。

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09/18/2008

成田真由美さんとカイ

080917_1_2 北京パラリンピックの観戦で楽しみにしていたのは成田真由美さんの泳ぎを見ることでした。私は水泳を2回見に行きましたが、成田さんの泳ぎを見ることはできませんでした。

今回は階級が突然変わり、一段軽い障害のクラスとなったため、メダルを取ることが難しくなったのは本当に残念ですが、それでも中国では、成田さんを病気や事故など数々の障害を乗り越えて、3回のパラリンピックで15個の金を取った不屈の精神の持ち主として「嵐(苦労)の後に虹が見えた」と紹介しています

昨日自宅のテレビで陸上800mT52の伊藤選手、高田選手の金、銀フィニッシュを見た後に(おめでとうございます!)、成田さんと、アトランタパラリンピックからのライバルであり、友人だった、ドイツの故カイ・エスペンハインとの友情ストーリーを成田さんのお話しから紹介していました。

この話は有名な話で、日本でもご存知の方も多いでしょう。私も以前何かでこの話を聞いて知っていました。

ストーリーの内容はここからどうぞ。中国のテレビ映像ですが、成田さんの語りもなんとか聞こえます。

日本語がよく聞こえないよ、と言う方のために。。。

成田さんとカイは試合を通して良きライバルであり、良き友人だったのですが、2002年カイの具合が悪いという知らせが成田さんの元に入ります。し かしこの時、成田さんも病床の身で入院していました。成田さんはドイツに行ってカイに会いたくとも、会えないもどかしさから、千羽鶴を5日でおり上げ、ド イツに送りますが、千羽鶴が着いたのはカイが亡くなった翌日のことでした。しかし幼稚園の先生をしているカイのお母様は日本人が「祈りを込めて千羽鶴をおる」という意 味をよくご存知で、しかも彼女が病床で5日で折った鶴ですから彼女の想いをしっかりと受け止めてくれました。

2004年のアテネパラリンピック、カイのいないパラリンピックで成田さんは7個の金メダルを手にします。その中の50m背泳ぎではカイの世界記録が破られることはありませんでした。

アテネ後の2005年、成田さんはドイツを訪ね、「あなたが生きていたら、あなたが取っていたメダルだから。」と、50m背泳ぎの金メダルをカイのお墓に捧げました。カイのお母様はとても驚かれましたが、成田さんの意思は強く、そのメダルはずっとカイの御遺族のそばに置かれることになったのです。またこの旅が彼女を北京へ挑戦する励みにもなったそうです。

彼女のやさしさや思いやりはパラリンピック精神に「女王」の存在を確認できるものだったのでしょう。プールでメダルはなくても、彼女の行動は十分「金メダル」に匹敵するものだったので、このストーリーが取り上げられたのでしょうね。キャスターもすすり泣いていました。

私もこのお話、何度聞いても涙が出てきます。しかも清々しい。パラリンピックの選手たちは病気や障害、命とも闘いながらも、スポーツに打ち込んでいるんですね。

できればもう一度、ロンドンパラリンピックでも成田さんの「不屈の精神」をみせてほしいものですが、どうでしょうか。

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09/16/2008

The King of Wheelchair Tennis

080916_2 昨日の北京パラリンピック、車いすテニスの決勝戦を見に行ってきました。

パラリンピックのチケットが販売されてすぐに買ったチケット。楽しみにしていたんです。

この日は1時から女子ダブルス決勝があり、また急きょ前日に中断された男子ダブルス決勝も入り、一番最後の国枝選手が出場する決勝戦の開始が遅れていました。

しかし、このオランダ対オランダとなった女子ダブルスがなかなか終わらなく、また同じ国での決勝戦なのであまり盛り上がりもなく、子どもは退屈していました。結局3時間かかって終わり、その後男子ダブルス決勝の続きが行われました。

席を前の方に移動して、より迫力を感じ取ることができる上に、男子の試合で、パワフルなショットを目の前に子どもがノッてきました。

この男子ダブルスはフランスが優勝したのですが、ジャン・レノのようなJeremiasz選手がなかなか素敵、試合後はシャツを脱いで肉体美を披露してくれました。しかし何で脱ぐんでしょうね。

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夕方5時過ぎになってようやく始まった男子シングルス決勝戦、相手はオランダのAmmerlaan選手。世界ランキング2位、アテネパラリンピックの金メダリストです。国枝選手が世界ランキング1位ですから、まさに王座対決。

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センターコートに入ってきたときにはちょっと緊張しているような感じにも見えました。リラックスして伸び伸び。プレーしてくれたらなと思っていました。

実は準々決勝も観戦してたのですが。。とはいっても、テニスセンターに入るのにセキュリティチェックで大量の団体公園入場者とかち合い、時間がかかってしまい、第2セットしか見ることができなかったのが悔しい!公園入場者と試合観戦者と入口を分けてほしいです。

準々決勝の時の方が伸び伸びプレーしていたように見えました。

国枝選手得意のコートの外に跳ねるサービスで、サービスエースを取っていきます、サーブレシーブでもコートの隅やエンドラインぎりぎりをつくレシーブも見られましたが、さすが世界ランキング2位を相手だからか、時々レシーブが甘いところに返るのが気になります。やはり緊張していたんでしょうね。

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子どもも初めて見る国枝選手のプレーに驚き。「国枝選手すごいねー!」の連続でした。目がパチパチしてましたよ。

良い時と少し乱れる時の波があっても、またちゃんと元の国枝選手のプレーに戻れるところがさすが。結局第1セットを6-3で取りました。

観客席には北京在住の日本人が多く来ていました。どこを見ても日の丸があるセンターコート。休憩の度どこからともなく起きる「ニッポン、チャチャチャ」。

私の両隣の席の中国人は国枝選手を応援していましたよ。サービスエースを取ると、「オー!」と声を上げて感動。私の前の座ってはいけない列に座り、ボランティアから怒られても居座り続けた中国人はオランダを応援していましたが、国枝選手のナイスプレーには拍手を送っていました。

第2セットでも大きな乱れはなく、また相手に1セットも許すことなく、ダブルフォールトでゲームオーバー。6-0の圧倒的な強さで見事な金メダルを獲得しました。試合時間は55分とやはりスピードゲーム。

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しかし、この彼のタフさ。すごいです。 後でニュースを読むと、「日の丸」を背負ってプレーするのに相当プレッシャーを感じていたとのこと。4大大会を制覇までは純粋に彼自身の挑戦だったのでしょうが、パラリンピックはやはり違うんでしょうね。ゴールデンスラムです!

表彰式では、まずは斉田選手と銅メダルの表彰。先ほどシャツを脱いでポーズを取っていた金のフランス選手は何とダンディな装い!後で観客席まで来てくれたので、子どもは金メダルをさわらせてもらいました。私も「Congratulations!」と言うと、「Arigato!」と返って来ましたよ。

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表彰式の国枝選手、嬉しそうです。隣のオランダ人選手にメダルをかじるよう言われて、かじっていました。本当におめでとうございます。私にも、子どもにも感動をありがとう。

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09/15/2008

Rock you! 車いすラグビー

車いすラグビーは日本からパラリンピック観戦に来ている友人が勧めてくれた種目で、急きょ見に行くことにしたのですが、これが、これが、面白いのなんのって、ハマってしまいそうです!

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まず、会場に着くと、練習中の選手たちに注目。

金髪、鶏冠ヘア、サングラス。おお、なんだかワルそうですが、それがまた楽しそうでカッコいい!!この黒いグローブ。なぜか胸が騒ぎます!

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聞こえてきたのは、Queenの「We will Rock you!」。これがまた合う、合う!子どもは幼稚園の時に習っているので歌えるんですね。足を「ドンドンチャ!」と鳴らしながら歌います。

この日は強豪、アメリカ戦。これがなかなか厳しい。なんせ敵は日本人より一回りデカイ。ラグビーでデカさの違いは大きいですからね。

車いすラグビーは、バレーボールを使い、バスケットボールと同じサイズのコートに4人ずつ入り、トライを取っていきます。パスは前に出してもOK。ドリブルもあります。しかしなんといってもすごいのが、車いすごとぶつかってくるタックル。これが強力!

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日本はアメリカの鉄のディフェンスに塞がれ、ボールを奪ってもなかなか前に進むことができません。完全に動きを読まれ、選手が動く度に車いすごとガンガンぶつかってきます。逆にアメリカがボールを掴んでも日本は思うようにディフェンスできず、ノーマークでトライを許してしまいます。

しかし、ガッツン、ガッツンと車いすごと弾丸マシーンの如く強力に当たって来られるのですから、一体選手の皆さん大丈夫なのでしょうか?本当に心配。

おそらく、それでもヘコタレナイ屈強な男たちが日本代表となっているんでしょう。いったいどんなプロフィールなんだろう?

私が注目したのは、ナンバーエイト、試合中もサングラスをかけた三阪選手。神戸のワールド勤務。かつては東大阪市、花園ラグビー場の近くのラグビーの名門、布施工業ラグビー部員でした。高校時代、練習中の事故から頚椎骨折、その後車いす生活となりました。車いすラグビーを知り、チームに参加しても、自宅に引きこもりがちとなっていたそうです。その後チーム監督の勧めでニュージーランドへ留学、練習漬けの毎日を送り、そレが自分自身を開放するきっかけになったのです。

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アテネパラリンピックでは1勝も上げることができなかった日本チーム、この日のアメリカ戦も善戦しましたが、破れてしまいました。しかし、14日の中国戦で初のパラリンピック1勝をあげました。チームとしてはメダルの可能性がなくなった「遅すぎた一勝」のようではありますが、それでも大きな第一歩だと思います。

帰国したら、絶対車いすラグビーの試合を見に行きたいです!練習でもいいです。そのぐらい面白い!!

車いすが倒れたら、トレーナーの方が来られて起こしてくれます。

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面白いスポーツと出会ってしまいました。でも自分では絶対できません。

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09/13/2008

主将のプライド

苦戦している水泳で日本水泳チームの主将が、金メダルを獲得しました。

11日鈴木孝幸選手の50m平泳ぎによるもので、私は「水立方」で観戦していました。

北京五輪では全く取れなかった「水立方」のチケット。パラリンピックでも水泳は大人気で、チケットは早くから売り切れとなりました。私はチケット販売開始直後に購入してセーフ。

この日は夕方からの試合です。プレ五輪の時は2回昼間に来たことがあるのですが、中にいる分には太陽の光が入る昼間の方がきれいです。外は昼も夜も美しい「水立方」です。

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パラリンピックでも次々と世界記録が更新されている中、決勝の鈴木選手のタイムは世界記録でもオリンピック記録でもありませんでした。子どもは「世界記録じゃなかったね。」とちょっとがっかり。しかし、この日午前の予選で鈴木選手は世界記録を更新していたんです。

鈴木選手のレースは運動機能障害の部。スタートのスタイルもまちまちです。鈴木選手は先天性の四肢欠損なので、左脚は太ももの途中まで、右脚は付け根からありません。腕も左右で長さが違います。飛び込み台から飛び込みました。

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平泳ぎはシメントリーな動きですが、左右のバランスのハンディをどのように克服して泳ぐのだろうかと考えていました。ただ、運動機能障害の選手は写真でわかるかと思いますが、鈴木選手だけでなく、それぞれに左右の身体のバランスが取れない選手が多くいます。

飛び込んだ鈴木選手は一番で浮き上がり、体一つ分開けてどんどん進んで行きます。後半は隣の選手が追い上げてきましたが、逃げきって見事1番でゴールとなりました。

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「水立方」に上がった日の丸。爽快でした。

国旗掲揚の時にスクリーンに映った鈴木選手、端正な顔立ちのイケメンなんですよ!彼は早稲田大学在学中の大学生。きっと学校も水泳も楽しんでるんでしょうね。

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この日の観客席で・・・。

初めはかなり上階にいたのですが、後半に下の方へ移動しました。私たちの隣に女の子が2人やって来ました。子どものほっぺたの日の丸のフェイスペインティングを見て、こちらの方を見てニコニコしています。

「Excuse me, may I speak with you?  Are you Japanese?」と聞いてくるでは。

そうですと答えると、「I like Japanese Animation!  我喜歓日本動画片!」

と日本アニメファンの女の子たちだったのでした。

どんなアニメーションが好きか聞くと、「ドラえもん」のようなものも好きだけど、一番好きなのは「テニスの王子様」だと返って来ました。私は知りませんが、子どもがそのアニメを知っていました。

制服を着た子どもに「北京の学校に行っているの?」と聞いてくるので、子どもが使っている北京市の教科書の「語文」や「数学」、アメリカの「Reading」のワークブックを見せてあげると、子どもが中国とアメリカの教科書を使って勉強していることに驚いていました。

「Kawaii!」と子どもの顔を見て言ってくれたりと、アニメファンらしく片言の日本語もわかるようでした。

パラリンピックは友好ムードたっぷりです。車いすで観戦に来られている人も多く見ました。

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09/12/2008

迫力!車いすバスケットボール

車いすバスケットボールの男子日本対カナダ戦を観ました。

今回の北京パラリンピックで多くの子どもたちが楽しみにしている種目が、車いすバスケットボールのようです。車いすに乗ってどのようにしてバスケをするのか興味深々。うちの子どもも見に行きたいとねだっていました。

日本にいた頃、桑名正博アニキがチームを持っているという話を聞いたことがありました。

子どもが観たがっているのにもかかわらず、試合は平日の昼間。そこで子どもに学校を午前中サボらせて、日本対カナダ戦を見てきました。なんという親なんでしょう。

場所は国家体育館。国家体育場や国家水泳センターなどと同じオリンピック公園にあります。

この日も会場は大勢の人で賑わっており、ほぼ満席。日本の応援団の周辺は空席があったので、応援団の後ろ側に付けました。隣は中国人のグループです。

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バスケットボールの車いすはもちろん普通の車いすではありません。車輪が八の字型になっています。Wikipediaによれば、これはターンしやすくするためなおだそうです。

まず気づくのはディフェンスの激しさ。車いす同士で激しくぶつかり、その結果車いすごと転倒もします。転倒しても基本的には自分で車いすごと起き上がるのです。相手チームの選手も助けてくれます。また転倒すると床に叩きつけられるのですが、サポーターもしてなく、ひざなど痛くないのか本当に疑問。

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また途中でタイヤがパンクしてしまうこともあるほどパワフルなスポーツなのです。

選手は軽々とシュート3ポイントシュートしていますが、考えてください。コートやゴールの高さは一般のバスケットボールと同じです。しかも動きながら座ったままシュートするんですよ。移動するには車いすを手で操作しないと動けませんから、ボールのことだけを考えていては動けないのです。それでも素早いスピードでボールを取りに行き、パスをします。どの選手も腕がとても太く発達しています。どんなトレーニングをするんでしょうね。

選手には元Jリーガーの京谷選手もいます。事故で車いす生活となり、その後車いすバスケットボールの存在を知り、足から腕を使うスポーツへ。

私が着いた時にはすでにカナダがゲームをリードしていましたが、それでも車いすを使った体当たりのディフェンスや3-pointsシュートなど初めて見るスピードとパワーのあるプレーにびっくり。

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しかしカナダは強い。ディフェンスの厚みが違うので、時間が経つにつれて日本のシュートが決まらなくなってきます。逆に日本のディフェンスは徐々に甘くなってきました。なんとかポイントを増やしていくもの、その差はどんどん大きくなりました。

この日、私たちが座った日本チームの応援団のエリアに中国人のおじさんが日の丸を持って応援している姿を見ました。今まで他の国の国旗を持った中国人は見たことがありますが、日の丸は初めてです。

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でも初めて観た車いすバスケットボールはスピードとパワーのスポーツで面白かったですよ。私達がみた翌日、日本は南アフリカ戦を2点差で振り切って、決勝トーナメントに残りました。がんばってほしいです!!

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09/11/2008

北京パラリンピック柔道観戦で元気をもらった日

北京パラリンピックの最初の観戦は柔道です。

私が見たのは9月9日の最終日。男子は100キロ級の広瀬悠選手、女子では70超級で小松璃佳選手が出場しました。

会場は工人体育館。北京五輪ではボクシングの会場でした。入ってみると案外狭いんですよ。座席を多く設営しているからでしょうか。この日は子どもの学校があるため、夕方からの観戦。体育館に着いた時にはすでに始まっており、座席は最上部に空席がある程度でほぼ満席!私たちはなんとか2人席を真ん中ぐらいの段に空席を発見、人をかき分け席に着くことができました。

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パラリンピックの柔道は視覚障害柔道なので、審判が取り組みを組んでから行います。試合が終わったらハグします。これとてもいいですね。

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一般の柔道では、技をかけるタイミングを計るのに結構時間がありますが、すでに組んでいるので、技が出るのが早い。ダイナミックです。

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私達が座った席の回りはほぼ中国人。ところどころフランス人がいたり、左前方にはアゼルバイジャン共和国の大応援団。わざわざ北京に来たのか、北京在住者なのかはわかりませんが、これだけ多くのアゼルバイジャン人を見たのは初めてでした。

やはり、アゼルバイジャン共和国、フランス、日本、中国が目立つこの日の試合でした。

北京五輪の時と違うのは、観客席が友好ムードいっぱいだったこと。中国人客は子どもが大きな声で日本選手を応援していると、一緒に日本を応援してくれました。フランス選手と日本選手の試合の時は両方の応援を見て楽しんでいました。

「Gambare!ってどんな意味?」、「Nipponってどんな意味?」、「中国加油を日本に置き換えて日本語で言うとなんて言うのか?と聞いて来る人も何人かいました。「Gambare!」と子どもと言ってくれたのも嬉しかったです。

私たちも中国選手が出てきたときには中国選手の応援もしました。

この日観た最大の大勝負は、男子100キロ級の中国のWang SongとハンガリーのGabor Papp の一戦。序盤にPapp選手が技ありを取り、ポイントを大きくリードしていましたが、その後Wang Songも「技あり」を取り、展開がわからなくなります。すでにWang Songは、「待て」が入るたびに肩で息をしていてかなり疲労が大きいと見ました。試合の最後の11秒で、再度取り組みを始め、残り5、6秒でWang SongがGabor Pappを投げて一本。勝負にこだわった一本は見事でした。

日本の小松選手も広瀬悠選手も残念ながら銅メダル決定戦で負けてしまい、この日は日本はメダルはありませんでした。小松選手は試合後足を痛めたようで、足を引きずりながら退場していたのが痛々しかったです。

しかし、小松選手はなんと44歳、頑張ってます。中日新聞によれば、

30代で目に異変を感じ、33歳で徐々に視野が狭くなり視力が落ちる「網膜色素変性症」と診断された。父は既に他界、脳出血で倒れた母春子さん(84)を介護していた。入学した盲学校では、いじめにあい退学。自殺を考えるほど追い込まれた。

 岡山県から親類のいる金沢市へ移り、通い始めた石川県立盲学校で柔道と出合う。北信越交流大会でいきなり優勝。本格的に始めたのは38歳だが、恵まれた体格で力をつけ、国際大会で銀メダルを取るなど北京を引き寄せた。


彼女のバックグラウンドを読んだだけで、一人の女性として尊敬してしまうのですが、どうか、痛めた足を直して、また畳に戻ってきてほしいです。アラフォーのみなさん、まだまだ新しいこと始められますよ!私も元気と勇気をもらった気分でした。

広瀬選手はなかなかカッコイイですよ。でも、もうすぐご結婚だそうです!これからも柔道続けてほしいですね。

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09/06/2008

北京パラリンピック開幕!

今、北京パラリンピックの開会式をテレビで見ながら書いています。

四川省大地震で片足をなくした北川の12歳の女の子のバレエ、胸を打ちました。まだ地震から約4か月。足を失くしたショックから立ち直ることすらできているのかどうかわかりませんが、北京パラリンピックという大舞台。このような公の場所に出るということは何かとリスクもあることも承知の上でしょう。でも堂々とした舞いはアッパレでした。

この数日北京パラリンピックの準備が整えられている様子がテレビで伝えられていました。私も北京五輪の間は人が多くて避けていた王府井へ今週久々に行ってみました。

東方広場にかけられた大きな幕。北京パラリンピックを盛り上げています。

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気分だけでなく、街のいろんな施設にはスロープが設置されたり、車いすに乗ったまま乗車できるタクシーも時々見ます。

地下鉄に乗るのは車いすの方々にはなかなかチャレンジングで、階段にはリフトが設置されている所もありますが(1か所は故障!)、それも利用者が勝手に作動できないでしょうし、昔からある地下鉄ではエレベータもなく、リフトも設置されていない階段もあります。地下鉄は障害者の方々にはまだまだ利用しづらい乗り物だなと感じました。

私たち親子は北京パラリンピックもいろいろ観戦する予定です。初めて見る障害者スポーツの数々、子どもにどんな印象を残してくれるか、楽しみにしています。

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09/02/2008

「鳥の巣」がショッピングセンターに!?

8月29日の北京晩報を手に取った瞬間、「ええっ!?」と言ってしまいました。子どもも一緒だったのですが、一瞬子どもに言うのを戸惑ってしまいました。

その日の1面トップには「鳥の巣水立方大会後変身 鳥の巣には大型ショッピングセンター、水立方は最大の水上パークに」とあったのです。

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おそらく競技場として維持していくにはあまりにもコストがかかるということなのでしょう。

子どもは北京五輪ですっかり陸上マニアとなり、「大きくなったらぼくも鳥の巣で走るの。」と言っていました。彼の夢は見事に砕かれました。

おそらくうちの子どもだけでなく、中国中の多くの子どもたちの夢も打ち砕いたに違いありません。子どもたちが「鳥の巣」で走るのを夢見て、陸上やサッカーを始めるということなど、国をあげてスポーツエリートを育てる中国にとってはどうでもいいことなのかもしれません。

「ここで昔、オリンピックがあったんだよ。」と10年後子どもに言っても、そのメインスタジアムである国家体育場がショッピングセンターでは、あまりにも情けない。

劉翔にとっては、あの5月のプレ五輪が最初で最後の「鳥の巣」出場試合となったのですね。何度も、言います。私、鳥の巣で劉翔が走ってるのを見ました!

昨日行ったネイルサロンで、お手入れをしてくれたお姉さんに「鳥の巣は、ショッピングセンターになって、オリンピック公園はスポーツテーマパークになるんだって。」って言ったら、カンカンに怒ってました。

「他の競技場ならともかく、鳥の巣をショッピングセンターなんかにするべきじゃない、いや、絶対ならない。そんなわけないでしょう。国民の夢の象徴みたいなものよ。」

最後には「そんなのウソでしょう。」と信じてもらえませんでした。

もちろん私も信じたくありませんし、本当にそうなるのか今も少し疑っていますが、でも新聞に書いてあるんですから。

年末から工事に入り、食事やショッピング、イベント、レクリエーションのための総合スポーツ文化施設、さながらオリンピックテーマパークとして運営するそうです。

設計したスイスのヘルツォーク&ド・ムーロンはどんな心境でしょうか。工事中から、建設費がかさみすぎて、設計を見直したという経緯もありましたから、維持できない可能性があることは予想がついていたのでしょうか。

「鳥の巣」をオリンピックという大舞台だけ使えば「不要了」と済ませてしまう辺り、手段を選ばず盛大な宴をよしとする中華思想の極みのような気がしたのでした。

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